お彼岸マルシェのご案内

お彼岸マルシェでは、お寺の野外を中心に、手作りの品々、こだわりの品々が並びます。

お説教する3人は、DJ、バンドマン、園長、記者、動画クリエーター、理学療法士、ヘッドスパなどを経験してきたお坊さんたち。

音楽演奏は、ギター弾き語り、バイオリン、フルートの独奏、セッションが楽しめます。

庫裡(寺の部屋)では、健康や美容、リラックスの施術体験ができます。

開催にあたって ーコロナへの思いー

9月12日まで、福岡県では緊急事態宣言が発出されており、不要不急の外出などを制限するよう広報されています。9月末の状況は不透明ですが、今まさに、ステイホームを続け、生活のための商いや、生きがいとしてきた活動が制限され、不満や不安を抱えながら、じっと見守るしかない状況です。
ただ、「もう少しの辛抱」、そう言い続け、1年半が過ぎました。

「もっと辛抱を」とも繰り返されますが、人は、人に会い、人に元気をもらうから、また頑張れます。

だから外出しやすい環境になったときのために、準備をしておきたいと考えました。
青く澄んだ空、稲穂の実った田園を歩いて、古い寺の境内にマルシェ(市場)が広がる。そこで手仕事のぬくもりを受け取り、木陰でちょっとお茶をして、なんだか心に響く言葉にふれ、ライブの響きを感じたり。そんなやさしい場を、準備したいと。

マルシェは数ヶ月前から、「八百屋カフェ農と音」の権藤和尊(デボラ)さんやその仲間と構想をはじめました。みなさんの発想と、心底、人と未来を大切にする姿勢、そして惜しみない協力を賜り、出演者や出店者を募っていただきました。

予定の9月末が近づき、先行きは分からない状況が続いていますが、お酒のない昼間、野外の開放的な環境ということから、感染予防をしっかりと行った上で、開催に向けて準備は進めています。

当日は感染対策として、基本的に、本堂を開け放ち、野外にテントを立てて、自由に往来していただく予定です。マスク着用で、熱のある方は、ご遠慮ください。

ご都合の時間で、お散歩のついでに、気軽に足を運んでいただき、お参りください。
縁日のにぎわいを通して、ご先祖を思う心、仏教の味わい、生きている実感、各々が、各々の感性で、少しでも感じて楽しんでいただければ幸いです。

お彼岸を通して

<2021年 秋のお彼岸>
彼岸入り:9月20日(月)
中日(秋分の日):9月23日(木)
彼岸明け:9月26日(日)

お彼岸は、太陽が真東からのぼり、真西にしずむ「お中日」(春分の日・秋分の日)と前後3日間の7日間です。
仏の建立した「極楽浄土」が西方にあると経典で説かれており、平安時代頃には、太陽が真西に沈むこの季節に、夕日を拝む、という習慣が始まったといわれています。
そういう意味もあって、多くの人が墓参りをしたり、寺や墓地で法要を勤めることから、昔は、寺の境内や参道にお店が立ち並び、縁日として、にぎわっていたところも多かったそうです。

昨今、地方の商店街や小規模店舗、個人の活動は縮小し、それにコロナが追い討ちをかけ、人と人とがふれあい、交流することで成り立ってきた営みが窮地に追い込まれています。

こんな時代だからこそ、ずっと大切に拝まれてきたお彼岸の心をたずねつつ、生演奏の感動、顔の見える商い、生身の人間との出会い、それぞれの魅力を、小さな寺から発信してきたいと思うのです。